「お口の中から、感染症対策。」

「お口の中から、感染症対策。」

昨今、感染症対策への意識が社会全体で昂まりを見せています。
中でも肺炎は、日本人の死亡原因トップ5に入る最警戒すべき感染症です。
最新のデータで、国内だけでも年間約10万人もの尊い命が失われています。
ご存知の方も多いかも知れませんが…その重大な原因として注目を集めているのが、口腔内細菌。お口の中のばい菌です。
70代以上の方では70%(!)、80代だと80%(‼︎)の肺炎が口腔内細菌由来とも言われています。
昨年来、世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。その出現のずっと前から、口腔内細菌による肺炎が脅威だったことは、紛れもない事実です。むしろそれが「当たり前」すぎて目立たなくなっているだけ、とも言えます。
コロナウイルスには、もちろん注意が必要です。しかし一方、目新しい病気のみに注目が集まり、他の重篤な病気が見落とされがちな状況には、医療従事者として危機感を覚えています。
口腔内細菌のリスクは、肺炎だけに留まりません。
お口は、体で唯一の「呼吸器官・消化器官、両方の入り口」。
呼吸も栄養摂取も、生きている限り止めることはできません。このお口という重要な器官に細菌やウイルスを増やしてしまうことは、全身あらゆるところに細菌をばら撒くことになりかねません。口腔内細菌と関連が指摘される全身疾患は、いま発見されているだけでも100種類を優に超えます。
とりわけ入れ歯(義歯)を使われている方は、いっそうの注意が必要です。入れ歯を使われてない方より、口腔内細菌が繁殖しやすい状況と言えます。
入れ歯は、お口の中に長時間入れておくもの。「体の一部」と言っても過言ではありません。きれいにしておくことは、欠かせぬ感染対策の一つになります。
当院では、光触媒方式の最新の入れ歯コーティング装置を導入。入れ歯に細菌を付きにくしてくれます。その効果は、約3ヶ月持続します。
定期検診との相乗効果で、お口の衛生状態向上・感染対策に、高い効果をもたらすことが期待されています。
入れ歯を入れておられない方も定期検診で、お口のみならず全身の感染症対策。生き生き元気な日々を過ごしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です