仮歯がぐらつくようになり心配です。インプラントに変えた方が良いのでしょうか。

仮歯がぐらつくようになり心配です。

インプラントに変えた方が良いのでしょうか。

(10年程前に事故で前歯1本が抜け、病院で仮歯をつけてもらったままの状態です。

これまでに2回ほど取れてしまっているのでその都度、病院でつけてもらっています。

金額なども気になります)

こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。

ご相談の件ですが…

お若くして、しかも女性でいらして、ずっと仮歯では…さぞお悩みと思います。お力になれれば幸いです。

「前歯が抜けた」とのことですが…、「歯の頭の部分が折れているが、根っこは残っているのか」それとも「完全に根っこから抜けてしまってるのか」によっても、回復方法は違ってきます。

まず初めに、お口の一部または全体の状態により、治療方法に制約が生じる可能性。

どの方法を選ばれても最善を尽くして取り組みますが、人体が対象である限り、すべての症例において良好な経過を確約するものではないこと。

経過により、何らかの再治療が必要になる可能性があること。

主観的に望まれた、もしくは予想された通りの結果を、必ずしも得られない可能性があること。

(歯列矯正等)選択肢以外の治療も推奨される可能性。

これらをご理解いただければと思います(歯科に限らず、すべての医療行為がそうです)。

お口を直接拝見しておりませんので、状況詳細分かりかねますが…

歯の根っこが残っている場合は、その根っこを活用して、その上に被せ物をすることができる「可能性」があります。その場合、保険診療か自費診療か、またどの程度の審美性(美しさの品質)をお望みになるかにより費用は様々ですが、インプラントよりは安価に治療することができると考えられます。

もし歯の根っこから失われている場合…インプラントも、もちろん選択肢の一つになりますが、他にブリッジやパーシャルデンチャーという方法もあります。

ブリッジは、周辺の歯を数本削り、橋桁にして、失った部分に「歯の橋」をかける方法です。

この場合も、保険と自費の解決法がありますが、メリットとしては(原則的に)外科処置が必要ないこと。また、(ご費用重視であれば)保険適応の治療もあるということです。

デメリットは、橋桁にする歯の「エナメル質」…いわば歯の「鎧」にあたる部分…を大きく削らざるを得ないこと。ケースによっては、その神経を取らないとできない場合もあることが挙げられます。また、どの歯を失われているか、周囲の歯や歯周組織(歯茎や、歯を支えている骨)の状態により、多数の歯を橋桁にする必要が生じるケースもあります。

パーシャルデンチャーは…いわゆる、付け外し式の「入れ歯」です。

これも保険と自費があります。まず、保険適応ならおそらく最も安価な治療です。

加えて、外科処置が必要ない、歯を削るのも必要ない(もしくは最小限で済む)、というメリットはありますが…デメリットとしては、他の歯に留め金(クラスプと言います)をかけるので、その部分やお口の個性により、それが見えることがある。付け外し式と言うだけで(特に若い方には)気持ち的に抵抗がある。外せる方式なので、意図せず外れることもある。喋りづらい。食べ物の美味しさが感じにくくなる。嘔吐反射が強い方には、使用自体が困難。調整しても、装着時の痛みが消しきれないことがある。その大袈裟さの割に、噛む力は天然の歯の1/10〜1/3以下になる。などのデメリットがあります。

ご質問のインプラントは、「歯を失った部分にチタン製の人工の歯の根を入れて、元々有った天然の歯とほぼ同じ機能を取り戻す方法」です。

この方法のメリットは、述べたとおり、ほぼ元あった歯と同じ機能を取り戻せる(状態により、回復の度合いは異なります)ことです。見た目の美しさ品質が高い。噛み心地も自然で、ほぼ天然歯に近い咬合力(噛みちぎる、もしくはすり潰す力)を有する。他の歯を削らない、留め金も当然かけずに済む。などのメリットがあります。

デメリットは、比較的高価であること。外科処置が必要になること。が挙げられます。

ご費用に関しましては、どの選択肢も、(ご相談の部分以外も含め)直接お口全体を拝見してみないと、詳細申し上げかねます。

私は、医療人は「いい意味で、お節介の世話焼きぃ」でなければならないと思っています。そして…これもいい意味で…「心配性」な方がいいとも。

そんな私の意見ですが…「仮歯が何度も取れてはつけて」を繰り返されてるということは、裏を返せば「いつ取れるか分からない不安と、いつも背中合わせで暮らしている」ということ…では、ありませんか?

「美味しいものを、躊躇なく、心置きなく食べられる」。

「何の不安やコンプレックスなく、思いっきり笑える」。

そんな当たり前の幸せと、大きな自信を、今こそ、取り戻してみませんか?

一度小さな勇気を出して、お越しくださいませんか。

私達で良ければ、全員全力全身全霊で取り組ませていただきます。

では、本当にお大事になさって下さいね。

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