虫歯がありますが、小さい頃からの恐怖心から歯医者に通い続けるのが怖いです。
- 虫歯がありますが、小さい頃からの恐怖心から歯医者に通い続けるのが怖いです。
最近では静脈鎮静という方法もあるようですが保険適用されますか？ - こんにちは！三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご相談の件ですが…静脈内鎮静法自体は、実は昔からあります。
分かりやすく(厳密ではありませんが)たとえて申し上げると…全身麻酔が「熟睡」だとすると、「居眠り」のような状態で、患者さんとコミュニケーションを取れる状態を保ちながら治療を行う方法、と思っていただければよいかと思います。
それは、通常大きな外科処置等に適応されます。麻酔科医の先生と、治療を担当する術者のドクター、2人(処置の大きさによりそれ以上の人数)体制で行われるのが一般的です。
当院でも、鎮静が必要な場合には行える体制は整えておりますが…施術の際に麻酔科医の先生に来ていただく必要性から、大規模なインプラントのオペなど、自費診療で「長時間の外科処置の場合等で、鎮静が好ましいと判断され、患者さんご本人にもご希望いただいた場合」にのみ適応しております。
もしも「すべての処置において、毎回」というご希望でしたら、大学病院等の、麻酔科医の先生が常時いらっしゃる施設での治療になり、保険適応で行えるかどうかは、その施設でご相談いただく形になるかと思います。
もしそれが可能であれば、メリットとしてはもちろん恐怖心や緊張感が軽減された状態で治療を受けることができます。
デメリットとしては、(保険適応になったとしても)御費用面での負担増や、通院の際…鎮静のかけ方や切れ具合にもよりますが…ご自身以外に、お身内の方による送迎や、場合によっては入院が必要になるケースもあるかと思います。
歯科治療に関する恐怖心はお察しいたしますが…小さい頃に、何か決定的といいますか、怖い目にあわれたのでしょうか？
もしそうであれば、本当にお気の毒に思いますが…その頃とはだいぶ歯科全体も変わってきているでしょうし、もちろん歯科医院ごとに雰囲気や、治療への向き合い方等も違います。
いい悪いは、患者様の捉え方にもよると思いますが…昔診てくださった歯科医院と当院も、異なるはずです。
一度、当院にでもお越しになってみませんか？
初診時は(緊急性がある場合を除き)、診査・診断・カウンセリングだけで済ませたり、できそうならクリーニング等から始めて歯科治療に少しずつお気持ちを慣らしていくことも可能です。
それで「これなら通院できそうだ！」と思っていただければ、大規模医療施設への通院の必要もなくなりますし、「やっぱり難しい…」という時は、紹介等適切な対応をさせていただけます。
いずれにしても…まずは歯科医院のドアを開けて、中に入られるところからでいいと思います。「今日から、バンバン歯科の治療をしてもらう！」なんて、大変な決意からでなくても結構です。一歩からでも半歩からでも、踏み出されてみませんか。その小さな勇気を持ってみて下さいませんか。
歯科治療の受診、始めるまでは、気持ち的にしんどいかも知れませんが…終わってみれば、「ああ、ちゃんと治してよかった…」と、喜んでいただき、長年のモヤモヤしたお悩みとさよならすることができると思います。
目の前にある怖さを乗り越えて、その向こうにある安心感と喜びのために、一緒に頑張ってみましょうよ。
では、本当にお大事になさって下さいね。