親知らずの抜歯を検討しています。レントゲンのみでの抜歯希望ですが、可能でしょうか?
- お世話になります。
親知らずの抜歯を検討しています。知人に話を聞いたところ最近はCTを撮る歯科医院が多い?ようで、なるべくレントゲンのみでの抜歯希望ですが、可能でしょうか?
また、抜歯後に豚の細胞?を入れたという話もあり、それも無しでお願いは出来るのでしょうか?
お忙しい中、変な質問で大変恐縮ですが教えて頂けますと幸いです。 - こんにちは!
三木照久歯科、院長の三木照久です。「親知らずの抜歯を検討中」とのこと、ご相談ありがとうございます。
以下の回答をご理解いただいた上でお任せいただけるのであれば、その状態確認から最良の対応まで、私とその仲間でよろしければ全員全身全霊で取り組ませていただきます。
さて、ご相談の件ですが…「親知らずの抜歯の際、CTを撮るか」についてですが、当院では撮らせていただくケースが多いです。と言いますのは(特に)親知らず抜歯やインプラント等の外科処置に伴ってCTを撮影しないことは、車の運転に例えていえば「信号も歩行者も標識も見ずに、前だけは確認して交差点を突っ切る」ようなものだからです。そのような行為は…もちろん、それで何も起こらないかも知れません。
ですが、著しく安全性を損ないますし、「何かあっても全く不思議はなく、その時言い訳もできない」ということになります。そういった理由から、「親知らず抜歯の時にはCTを撮影をする」ケース、またそうされる先生方増えているのだと思います。いま世の中でいわゆる「優れた自動ブレーキがついたクルマ」が増え、またそれらを選ぶ方も増えていますね。そういう最新の安全性が高いクルマには、様々なカメラやセンサーが付いています。それと同じような理由(手術を行うのは機械ではなく人間ですが)だとお考えください。
もう一つ、「豚の細胞」というのは、エムドゲインのことでしょうか。おそらくそうかと思いますが…もしそうなら、歯周組織再生を促すもので、豚の細胞そのものではなく、それを加工した「お薬」です。これに関しては、抜歯穿にそれを入れるのも時にはいいアイディアとは思いますが、通常当院では抜歯の際には使用することはあまりありません。
ただ、豚だからといって安全性の低いものでもないということは念の為申し上げさせてください。豚を原料とした医療材料の中には、病気によっては心臓の手術に使用されるものもありますし、いまやその臓器を移植する研究も進んでいるほどです。話が脱線しましたが、医療に使用される材料はおしなべて、極めて高い安全基準をクリアしていることが前提となります。
さて、CTのお話に戻りますが…お気にされているのは、被曝量等でしょうか?もしそうでしたら、全く被爆しないX線検査はありませんが、安全性には問題ございません。歯科用のCTは、医科でのCT撮影に比べて被爆量は1/100以下と言われています。
その被曝のリスクより、CTを撮影せずに行う親知らず抜歯の方が、はるかに大きなリスクが有ると言えます。
ちなみに、ですが…当院で使用しているCTは、安心の日本製。朝日レントゲン(歯科用レントゲンに特化した、頑固者の稀有な会社です)の、パノラマCT兼用機としては最上級・高精度のものです。今では志の高い歯科医院様では導入されているところも増えてきたようですが…同モデルは中四国では、当院が初導入でした。以来、つくづく感じるのは…「レントゲンとCTでは、得られる情報量に圧倒的に差が有る」という
ことです。
もし当院で拝見させていただけるのでしたら、「必要に応じて」CTでの高度な診断を含め、まず抜歯の必要性の高さの診断から最適な対応まで、あなた様に「ここに来てよかった」と思っていただける結果を出せるよう、最善を尽くすことをお約束致します。もしよろしければ、是非お力にならせてください。
では、本当にお大事になさってくださいね。