1週間前に右下親知らずを抜歯しました。水平埋没で歯茎を切開して抜きました。

1週間前に右下親知らずを抜歯しました。水平埋没で歯茎を切開して抜きました。
抜いて3日目から抜いた箇所ではなく、近くの歯がズキズキと痛み出したので歯科医を受診しましたが、仕方ないと言われました。
抜いて1週間後抜糸して洗浄してもらい、経過は順調と言われましたが、相変わらず他の歯がズキズキすることを相談したら抜く時にどうしても力が加わるし、下の歯には大きな神経があるから耐えるしかないと言われました。
翌日の朝起きたらこめかみも痛くて辛いです。
抜いた箇所は特に何もありません。
違和感はありますが。
抜いて8日目、こんなにしんどいものでしょうか?
確かに抜歯をする時に押された際に左顎にまで痛みが加わりかなり痛かったですが、今はとにかく右の親知らずの近くの歯とこめかみが痛すぎます。
こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
早速ご相談の件ですが…親知らず抜歯後の、顎関節まで及ぶ痛みの原因は、様々考えられますが…私が考える代表的なもの二つ挙げますと、一つは、抜歯時に加わった強い「応力」によるもの。もう一つは、「抜歯」という「外科処置」により、当該部位から波紋が拡がるように炎症が波及することと考えられます。
いただいたご相談内容…先生とのお話の内容や症状からすると、いまお困りの症状は、前者の「応力の影響」による部分が大きいのではないかと推察します。ざっくり申し上げるなら、「捻挫」とか「関節•筋肉等の損傷」「スジを傷めた」といった類の現象です。
もしも後者、「外科処置による影響…単純にいうと「怪我」による影響であれば、顎の関節より抜歯した部分を中心とした痛みの方が残っているはずだと思われるからです。
だとしますと、その痛みを和らげるために有効なのは、まずは痛み止めを服用されること。そして…裏ワザ的な方法ですが、塗るタイプの消炎剤を患部に塗布することが挙げられます(ただし、お顔ですから…低刺激のものが良いと思います)。最終的には、いわゆる「日にち薬」。時間が解決してくれる要素も大きいです。
早ければ、あと1週間。長くても3週間程度で落ち着いてくる可能性が高いと思われます。
もしそれより長引いた場合は…大小は状態にもよりますが、症状が残ってしまう可能性も、わずかにあるかも知れません。その点、頭の片隅にレベルで置いて置いてくださればと思います。
余談ですが…当院で行っている親知らずの抜歯のことを、私は「低衝撃抜歯」とか「低侵襲抜歯」と呼んでいます(医学用語ではなく、当院の造語です)。粘膜を切ったり、めくったり、骨を触る、歯を抜く、これらの過程でいかに余計な力を加えずに、尚且つ各々の組織を壊さずに抜歯を終えるかを、術前に施術部の状態を徹底的に診断•分析。施術法をあらかじめ徹底的に「design」し、処置によるつらい影響を最小限に抑えるmethodです。
そうすることで処置時間も最小限に抑えられるため、施術中の患者さんの肉体的•精神的ご負担も軽減できることになり、結果的に関節への悪影響や、「いじくり回す」程度や時間も抑えられるため、怪我的な意味での術後の症状も極めて軽度に封じ込めることができます。
なので、実は当院での抜歯では、特に「抜歯時の応力」による関節や筋肉の損傷というのはあまり大きく生じません。不可抗力的な怪我の部分の影響がほとんどと考えています。
長引いていますし、強い症状でおつらいと思いますが、あと少し…あと少しで、きっと楽になってすると思います。また、そうお祈り申し上げずにはいられません。
では、本当にお大事になさってくださいね。

 

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