徳島県,徳島市,歯科,歯医者

2018年２月１０日　那須塩原市　３９歳　女性

根の治療をした8歳の娘の歯について相談させてください。

虫歯の治療をした歯が痛みを繰返し、半年前に右上Eの根の治療をしました。(発熱時、かなりの痛みを伴い根の治療となる)
その後、一ヶ月に二回ほど痛がることがあり、歯医者でも問題なしとのことで様子をみていました。
２週間ほど前、歯茎に白ニキビのようなものができ、かかりつけの歯医者で診てもらったところ、乳歯の場合、生え変わりまでこのようなことを繰返すので、痛くて食べれない、かなり大きく腫れてしまう等がなければ治療の必要はなく、様子を見るよう言われました。
また白ニキビのようなものは膿の出口なため、そこから膿が出ていけばなくなり、溜まれば出来ての繰返しとの説明をうけました。歯が痛くなる時もある旨を伝えましたが、体調が悪い時や疲れてる時に痛む場合もあるので問題なしとの事。
ちなみにレントゲン撮影はなく、歯茎の消毒のみでした。
(子供だけで診察室へ行くことにより、治療への意識を高める方針の歯医者であり先生とは話せず、治療後は衛生士の方からの説明をうけています。)

本当にこのまま様子見で大丈夫なのか、痛くて食べれないとか大きく腫れてからの治療では遅いのではないか、永久歯や歯並びに影響がでないか、、心配です。
また痛む頻度については、月二回くらいの頻度ですが、ぐったりしてしまうほどの痛み方をするので心配しています。
転院等も考えたほうがよいでしょうか。

こんにちは！三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご相談の件ですが…おっしゃる通り、乳歯の神経の治療は永久歯の神経の治療に比べて、ちゃんと治療しても、のちの経過が芳しくないというケースはあります。
これは、乳歯と永久歯の特徴・役割の違いによるところも大きいと言えます。
永久歯は、一度生えてしまえば…大まかに言えば、健康ならそのままです(厳密には加齢や、咀嚼に伴う変化はありますが)。
ですが乳歯には、あらかじめ生体にプログラムされた期間で、正常であっても変化し続けますね。生えきったら、今度は根っこが溶けてきます。ご存知の通り、永久歯にその役割をバトンタッチするためです。
後継の永久歯が下から生えてくるにつれ、乳歯の根は溶け、短くなってきます。この際、骨の中に、下にある永久歯との間に隙間ができます。そこに雑菌が入り込むと、いまお子様のお口の中にできているような膿の袋ができることがあります。正常な歯でも、交換の直前にそういう症状が出ることがありますが…神経の治療を受けるほどのダメージを受けている歯の場合は、より早くから、膿がたまりやすい傾向があります。
診て下さってる先生のお考え、治療法がおありと思いますが…あまりひどいようだと、根の再治療を行う必要が出てくるケースもあります。それでも経過が良くない場合は、止むを得ず正常な交換時期の前に、抜歯を行う場合もあります。
あまりにも早期に抜歯せざるを得ない状態に陥った場合は、永久歯の歯並びに対する影響も、出ることがありますが…顎の成長を促すべく、しっかり咀嚼する食事を与えてあげることで、回避できることも多いです。また、もし影響が出たとしても、歯列矯正まで視野に入れれば、改善は可能です。
状態を拝見してみないと、断定的なことは申し上げられませんが…痛みをあまり繰り返し、噛めない状態が長く続くこともあるようでしたら、もう一度先生とよくご相談なさってみてはいかがでしょうか。
もしその上で、お母様がよく納得できない、心配が消えない、ということがおありでしたら…一度、他の先生に意見を求められるというのも、考えとしてあるかも知れません。
歯に限らず治療は、まずはご本人や、未成年なら保護者の方の理解・納得が大前提ですので…。
噛むということは様々な観点から見て、お子様にとって、とても大切なことです。何より、大人にも子供にも、楽しく「食べる」ということは、日常の中で得られる大きな喜びの一つと私は考えています。それがいまできていらっしゃらないのでしたら、本当にお子様がかわいそうです。
では、ご家族共々、本当にお大事になさって下さいね。

三木院長 様

ご回答ありがとうございました。

様子を見ながら、状況次第でかかりつけ医に相談したいと思います。
楽しく「食べる」＝日常で得られる大きな喜び、これは本当にそうですよね。

先生にご回答いただけて大変感謝しております。
貴重なお時間を回答に割いていただきまして、ありがとうございました。