こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご相談の件ですが、まず通院期間については…申し訳ありませんが、直接お口を拝見してみないと、申し上げかねます。
「インプラント以外」の治療をご希望というのは、どのような理由からでしょうか?
ご費用面でしょうか、手術に対する恐怖心からでしょうか。それともその両方、はたまた他の理由でしょうか。
目立たない、というのは、どれぐらい目立たないことをお望みでしょうか。
そして、お子様の結婚式というのは、いつ頃でしょうか。
いただいたメールからは、ちょっと情報が少なく、このネットによるお悩み相談では、なかなかお力になれそうにありません。
念のため申し上げますが、「お力になりたくない」のではありません(いつも文章でのやり取りの際に、頭を悩ますのですが...自分の文章力不足で、抑揚がないというか、無感情な印象になりがちで、かえって相談いただいた方を傷つけはしないか、と危惧します)。
まず、いまのお口では、食べたり人と接したりという、「もっとも基本的な楽しみ、ストレス発散」とも言える行為に、支障を来しているのですよね?歯科を受診されるということは、その何よりも大切な、かけがえのない営みを取り戻すということです。
「思いっきり、美味しいものを美味しいと実感しながら食べて、誰とでも臆することなく接することができる」。
それが、どれだけの幸せをあなた様にもたらすか。想像してみてください。
でも、その想像通りにはなりません。その想像を超える幸せが、あなた様を待っていると思います。
これが、歯科治療の前提です。
残っている歯が少ない、とのことですが、その歯と歯周組織(歯茎や、歯を支えている顎の骨)の状態はどうなのか。その残っている歯の全てを残せるのか。どんな治療が、どれだけ必要なのか、必要でないのか。どの程度の完成度をお望みなのか。
それらにより、治療方法も期間も大きく影響を受けます。
目立たない入れ歯をご希望とのことですが、いずれの方法をとっても歯科治療を受けられれば、恐らくいまお悩みの状態より、遥かに美しいお口元になると推測されます。
噛み合わせや美しさ、お口の中の快適さに関して、どれだけの改善を望まれるかにより、インプラントのご相談をせざるを得ない可能性もあります。
一方、短期的には、できるなら大切なご家族のイベントに間に合わせたい、という気持ちがお有りですよね?その時間的制約の中でできる治療、という部分も考慮しなくてはなりません。
いま現在まで長期に渡り、ほとんどの歯を失っている状態が続いていたとすると、良くも悪くもその状態に感覚が慣れています。入れ歯ならなおさらですが...インプラントを用いても、治療が完了しても必ず大なり小なり、お口の中に大きな違和感を伴うはずです(お口は、髪の毛一本、毛糸一本入っても気持ち悪いほど、鋭敏な器官です)。
なんらかの人工物で、歯と、それがもたらす噛み合わせという状態を蘇らせた状態に慣れていただき、なおかつ「噛む」という運動をする咀嚼筋群という筋肉、及び舌の筋肉の、いわゆるリハビリを行い、「しゃべる、食べる」というこの上ない幸せを取り戻すまでのすべての期間を終えることを「治療完了」とするなら...ある程度長期間を要する可能性は、高いと思われます。
だからこそ、1日でも早く治療を開始する必要があります。それが遅れれば遅れるほど、完了する時期も遅れてしまいます。
その喜びを取り戻すまでの時間は、正直しんどいこともあるかも知れません。でも、まず選択された治療法に理解・納得の上で診察を受け続けていけば...きっと最後に「やってよかった」という喜びが、あなた様に訪れると思います。
何れにしても、もし当院でよければ、もちろん全力でお力にならせていただきたいと思います。
もし当院でなくとも(治療のクオリティは受診される歯科医院により異なりますが)、1日でも早く治療を開始されれば、1日でも早く、他の誰でもない、あなた様の幸せを取り戻すことに繋がります。
まずは、お一人で悩まず、とにかく歯科医院を訪ねてみてください。そして、頼ってください。力を合わせて下さい。そこから全ては始まります。
では、本当にお大事になさってくださいね。 |