徳島県,徳島市,歯科,歯医者

2017年1月11日　徳島県阿南市　３６歳　男性

徳島県内でダイレクトボンディングが出来る歯科を検索していてたどり着きました。

下の左右の小臼歯2本、大臼歯1本の頬側の生え際に削れたような段差が横筋のように出来ています。普段は痛みなど無く、冷たいものがたまにしみる程度です。また、それらの歯の裏側の歯の付け根あたりの骨が隆起したように膨らんでいます。

歯が削れたのがブラッシングによるものか噛み合わせによるものかわからないのですが、このまま溝が深くなる前にダイレクトボンディングなどで埋めれればなと思っていますが、どのように対処すべきでしょうか。

また、内側の隆起した骨のような部分は削った方が良いのでしょうか、今は小指の先程のサイズなので特に邪魔ではないですが、噛み合わせ等に影響しないか気になっています。

よろしくお願いします。

こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご相談の件ですが...直接拝見してみないと、確定的な診断は致しかねますが、「削れたような段差」その部位の「骨の隆起」共に、歯軋り・食い縛りなどの口腔習癖から来るものと思われます。軽度の「知覚過敏」も、その際に併発する症状の一つ、と考えられます。
まず「段差」は、その習癖によって過剰な力が加わることにより、一番力のかかる歯と歯茎の境目に欠損が生じると言われています。誤った歯の磨き方で起こる場合ことも有り、この場合はまず歯茎が傷つき、下がってしまう、という現象が先に起こっています。ほとんどは前者、過剰な力によるものです。これを、「楔(くさび)状欠損」と言います。
「隆起」については、有力な説として、過剰な力の加わった部分の骨の、反応性増殖(その歯を支えようとして骨が盛り上がる)と言われています。これを、まさしく「骨隆起」と言います。
「知覚過敏」は...歯の一番外側を覆う「鎧」でもあり「断熱材」でもある、エナメル質にまず微小な亀裂や、大きくなってくると楔状欠損が生じることにより、冷たさがより直接的に歯の内部の神経に伝わることにより起こります。ただ冷たい熱いの感覚だけでなく、沁みるという感覚になるのは、歯の中の神経が持っている特性によるものです。歯の中の神経は、温度刺激に敏感にできています。
楔状欠損につきましては、状態や症状により、その部分を埋めた方がいい場合と、必要のない場合があります。ご本人の歯磨きの習熟度によりますが、あまり大きくなって、プラークが取りきれない状態が続くと、虫歯に発展することがあります。
骨隆起は、気になりだすと気になる、というぐらいのもので...もっと大きくなる場合もありますが、基本的に無害です。あまり大きくなって困ることがあるとすれば、入れ歯を作る必要が生じた時です。状態によっては、よく適合した入れ歯を作るのを難しくします。
知覚過敏は、ただ沁みてるだけなら、歯周病や虫歯と違い、歯の寿命に悪影響を与えることはありませんが、あまり強い症状が長期継続されると、歯の神経が過剰な炎症を起こし、最悪の場合神経を取らざるを得なくなることもあります。
そのままいまの問題を放置して、さらに習癖による変化が進行しますと、上記のようなリスクが増し、他にもその歯の上の噛む面がカケたり、過剰な擦り減りが生じてきたり、さらなる進行では前歯の先にも同様のカケや擦り減りが起こることも有ります。ここまで進むか、それより前に、顎関節症(口が開けにくい、無理に開けようとすると音がする、口の開け閉めが痛い)になってしまう可能性も考えられます。
直接拝見して、おっしゃるお悩みに対する私の推測が正しければ、欠損を埋めるかどうかより、まず噛み合わせの習癖への対処が必要と考えられます。
もちろん初診時見せていただいての検査により、虫歯や歯周病の治療が先に必要な場合も有ります。それで、例えば...極端な話、抜かざるを得ない歯が有ったとして、そこにインプラントを入れたい、となっても、その長期的経過にまで心配を作りかねません。そんな大きな処置でなくても、小さな規模の治療に関しても、いわゆる「もち」を悪くさせることがあります。
まずは、一度拝見させていただけませんか。きっとお力になれるのではないかと思います。少々遠方かと存じますが、当院では、あなた様のご近所のエリアや、もっと遠いところから来られてる方も、しっかりと治療させていただいている実績が有ります。
では、本当にお大事になさって下さいね。