徳島県,徳島市,歯科,歯医者

2015年7月26日　愛知県瀬戸市　５１歳　男性

最近近くの歯科医院を受診した際に、右下の親知らずを抜歯した方がいいといわれ。大学病院の口腔外科を受診しました。
レントゲンと３ＤのＣＴを撮影しました。
先生は、画像からの判断は、長期間の炎症によるものだろうとの事でした。抜歯の際に切開するので病理検査の結果、確定診断となるそうです。
自覚症状は、２０年位前から、親知らずの回りの歯茎から、膿が出ています。
また、以前通院していた歯科医院から過去のレントゲンを借りてきて、大学病院の先生に診ていただいたら、１９９５年頃から小さな炎症があり、９７年頃には歯の形が現在の形に近ずいています。
画像上の異変が認められます。
大学病院では全身麻酔下の手術と数日間の入院が必要だそうです。
私の希望は、局所麻酔でできたら通院で治療をお願いしたいです。
そちらで抜歯をして頂けないでしょうか？
大学病院の口腔外科の先生は炎症以外の可能性は極めて低いといわれます。
親知らずも歯冠部分を切断すれば、抜歯は難しくないとの事です。
宜しくご回答をお願いします。

こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。

さて、ご相談の件ですが...いただいた情報から推測するところでは、当院で抜歯できる可能性は高いと思われますが...直接拝見しておりませんので、確定的なことは申し上げかねます。

炎症のみの可能性が高い、とのことですが、初期の診断ではエナメル上皮腫の可能性を指摘されていたり、大学で担当された先生が、何か通常の親知らず抜歯(技術的なことではなく)以外の可能性を疑っていらっしゃったのかな？と思います。

当院には、県外や、海外からご予約下さってお越し下さる方も、たくさんいらっしゃいます。先週今週も、それぞれ県外・海外からご予約の方が来てくださってました。
通常 初診当日での抜歯は、(診査・診断した上でなければ即日抜歯可能な状態かどうかわからないわけですから)行っておりませんが、遠方からの患者様には、お困りの事情を考慮の上、拝見の上 可能であれば、初診でも抜歯を行うことがあります。

あなた様も、もちろんご予約いただいてお越しくだされば、私とその仲間たちでよければ、全身全力で拝見させていただきますが...大学の先生が、何か通常の親知らず抜歯以上に慎重に診ておられるのではないか？メールの文面から、そんな「印象」を受けました。

ご自身の たってのご希望とあれば、拝見させていただき、お力にならせていただきますが...愛知からの患者さんは初めてですね。国内で徳島より東では、今まででは京都の方が一番遠かったと記憶しています。
お越しいただくとしたら、どのような交通手段でお越しいただくことになるのでしょうか?抜歯やインプラントは外科処置＝手術ですから、あくまで「万が一」としても、お帰りの際の出血や(私は運転が好きで、昔は東京〜徳島などでも車で往復したりしていましたが、愛知からは結構遠いですよね...新幹線・電車乗り継いで?)車で来られるなら...たとえ公共交通でも、乗り継ぎも多いでしょうし、時間もかかるでしょうから、処置後の痛みなどの可能性が懸念されます。また、手術である限り、その大きさに応じたリスクというもの(それを回避するために万全は尽くしますが)は、必ずつきまといます。
今までの遠方からの患者様では、当日ご期待に添えなかった(つまり、親知らず抜歯が行えなかった)という方はいなかったと記憶しますが...患者様ご自身の全身的な健康状態や、口腔内の局所的な状態により、中止となる可能性もあります。その点、ご理解いただけますか?
また...他の何の病変もなく、「周囲の炎症のみの親知らず抜歯」であれば、抜歯そのものは行える可能性は高いと推測されますが...消毒や、縫合した場合の抜糸などは可能なのでしょうか?もし当院で行えないなら、アフターケアをお任せできるような、信頼できる歯科医療施設はありますか
基本原則で言えば、当院では術後の経過まで責任を持ってこそ治療と考えています。

これらのことをご理解いただいた上でお越しいただけますなら、もちろん私達もそれだけのお気持ちで、全身全力でお応えさせていただきたいと思います。

では、本当にお大事になさってくださいね。

三木先生
早速のご回答感謝します。
今まで数人の歯科の先生にセカンドオピニオンを求めても、どなたも症状から診て
も、 長期間の炎症によるものの、可能性が高く、腫瘍性の可能性は低いとおっっしゃるだけで、治療をお願いしたいと言えば、うちは専門外だから、または、設備が十分では
ないからなど、大学病院の方が無難です。
との事でした。
患部の現状ですが、ご指摘の通り、腫瘍性の疑いは極めて低いと言われますが、０％
だとは言えないそうです。
大学病院は、あらゆる事を考えて治療をしますので、と言われています。
しかし、もし私の症状が腫瘍性の物であれば、２０年近くたっているのに、この程度で済んでいること歯根の部分と、その周りの骨の吸収はあるが、その下下あごの骨が広範囲に相当石灰化が進んでおり、 この事からも、過去のレントゲン画像からも、及び患者本人の現在までの自覚症状からも、相当長期間その部位に炎症が続いた事が言えると言われました。
先生が、口の中を触診しても骨の異常な隆起や腫れなどは有りません。
また、他の歯科先生は、何らかの原因で歯の神経が壊死視したため、神経が腐って膿
が出て、歯根部分と、周りの骨が溶かされたと思うと言われました。（現在のレント
ゲン画像を確認されています）
この様なことから、大学病院の先生は、歯根部分から先に膿疱がある可能性を考えて
いらっしゃるようです。
もしそうであれば、処置は比較的簡単と言われました。
下顎の神経に近い所に親知らずがあるので、局所麻酔では麻酔が届きにくい箇所でも
あると言われました。
そちらで治療をお願いする場合の、交通手段ですが、自家用車でお伺いすることにな
ります。
運転できる家族を連れていきます。
抜歯、などの通院も同様です。
また、必要であれば、術後、近くのホテルで１泊して翌日先生の診察を受けることも
可能です。
この度、先生から私の希望に沿った形の治療を考えて下さり、抜歯を含めた治療、最
終的な治療まで考えてご返事下さったことに対して、ただただ感謝のの気持ちでいっ
ぱいです。
本当に涙が出るくらいうれしかったです。
不安で不安でしょうがないときの患者にとって、先生の言葉がどれほど有難い物か、
わたしにとって本当に救いでした。
早々に万事調整が整ってから、お伺いする日程を決めさせていただきますので、その
ときはどうぞ宜しくお願いします。