こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご相談の件ですが...直接拝見してみないと、断定的なことは申し上げられませんが、診てくださってる先生が一度「抜歯」と診断をされたなら、もうその歯が回復することは、残念ながら見込めない...可能性が、極めて高いと思われます。
また、そこに詰め物をしておいても、問題の先送りになってしまう、かも知れません。
いずれは...おそらくそう遠くない将来...結局、抜歯する日が来ます。
痛みが出なくて今以上の悪化に気付かぬまま、あまり放置すると、その「いざ抜歯して、機能回復を図る」際に、例えばインプラント(失った歯の代わりに人工の歯の根を入れてあげて、ほぼ元あった歯が元気だった頃に近い状態に回復する)治療をしようとした場合、骨=建物でいうところの地盤の悪化を招きかねません。
癒着してるということは、歯の周囲の骨にも、病魔が広がってるということですので...
抜歯にどれだけ手間がかかるか、もちろん術前にある程度の予測はつきますが、最後は抜いてみて「結果的にこういう状態だったのか」という部分はあります。
ひょっとしたら、思ったよりスムーズに抜ける可能性もあります。
また、時間がかかったからと言って、顎の外れやすい方であっても、必ず外れるということでもありません。
たとえ外れても、その場で整復し、その後しばらく大きく口を開けるのを控えておいていただければ、大丈夫かと思われます。
診てくださってる先生も、もちろんご信頼されている素晴らしい先生と思いますので、あくまでご相談いただいた私からの いち意見としてお聞きいただきたいのですが...私なら、抜歯適応となっているその歯を残すことで、「病魔の利子」がつくリスクを回避し、早めに「抜歯とその後の回復方法の相談」を最優先で行わせていただく...かも、知れません。
顎が外れるのは一時のトラブルですが、抜歯後の回復の完成度は、場合によっては五年、十年、ひょっとしたら一生もののことですので...
お役に立てましたでしょうか。
では、本当にお大事になさってくださいね。 |