こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご相談の件ですが、年齢は後遺症の起こる可能性とはあまり関係ないと思われます。
ですが、万が一後遺症...多くの場合はマヒ、のことを指しますが...が、起こった場合、回復に20代の頃に比べれば、時間が少し長くかかったり、症状が少し残ったり、といった可能性は有るかも知れません。
ですが、40代とまだお若い訳ですから、骨の形成が難しい...というご年齢ではないと思われます。何か全身的な問題があれば別ですが...もしそのご年齢で骨の形成が難しいのであれば、例えばインプラントの治療など、成り立たなくなってしまいます。
それと、当院では、正確に数えたわけではありませんが、1日数十人の来院いただいてる中で、感覚的には1日平均2本程度、多い日で7,8本の親知らずの抜歯を行っており、1本も親知らず抜歯がない日は、スタッフが珍しがるぐらいですが...多分今までで、数千本単位で親知らずを抜いていると思います...その中で、後遺症が一時的にしろ起きた症例は、1〜2例に過ぎません。
抜歯難易度に関しては、全身状態に異常があれば別ですが、これもまた年齢とはあまり関係有りません。
むしろ、特に女性ですと骨密度は少し下がってきている可能性が高いですから、そういう意味では20代より抜きやすくなってるかも知れません。
難易度は、親知らずの位置・向き・形、骨の硬さ・形・厚み、神経との位置関係・距離などで決まってきます。
いずれにしても、同じような症状が今後繰り返し起こるようになり、その頻度を増し、そのたびその手前の歯や歯周組織...骨や粘膜のことです...が、ダメージを受けていく可能性は高いと思われますので、抜歯をお勧めいたします。
見て下さってる先生がおっしゃられてるのは、例えば...
「人体というものを、治すためとは言えケガ(抜歯という処置によって、一時的には傷を負わせている)させるからには、リスクというものは大なり小なり存在する」
「ゴールド免許のドライバーが、ルールとマナーを守り、見通しのいいところで、ちゃんと安全確認をして運転していても、交通事故が起きる確率は0にはできない...歯科の治療も、それと同じ」
そういった、ふと考えていただくと、スッと納得いただけることを、優しい気持ちでおっしゃって下さったのではないでしょうか。
実際、当院でもある程度リスクが有る抜歯の場合には、術前にそれをしっかり説明させていただき、同意いただいてから処置に臨んでいます。
では、本当にお大事になさって下さいね。 |