こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご返信遅くなり、大変失礼しました。
ご相談の件ですが、...根管治療...歯の神経の治療になったということで、すごく不安になられているようですが...どうか心穏やかになられて下さい。落ち着いて下さい。ご相談内容から判断するところでは、...断言する訳には参りませんが...きっと大丈夫ですから。
まず、歯の神経の治療に限らず、歯科の治療はその内容に応じて、「専用」の器具を用います。たとえば、抜歯の際には抜歯専用の器具。インプラントのオペの際には、もちろんそれ専用の器具を使います。そういう意味では、おっしゃる通りです。でも、何も怖がられることではありません。例えばお料理で...煮るときには鍋を使い、炒める時にはフライパンを使う、というのと同じようなこと、です。
また、神経の治療は難しく、最悪の場合抜歯もあり得る...確かにこれもおっしゃる通りです。
小さい虫歯なら削ってつめて治しますね。もっと大きくなると、被せますね。神経を取るということは、歯の中身までばい菌で侵されているから、それ諸共、神経を取るということになりますね。この段階で、歯の生身の部分は根っこだけ、ということになります。ですので、進行の度合いによっては、最悪の場合、抜歯という可能性が出てきます。
ですが、その言葉通り「最悪の場合」、という時のみです。お話を伺っている限りでは、大学病院で、開業医で診てもらった方がいいといわれたとうことは、かかってらっしゃる病気の種類や大きさが、開業医で十分治療できる、大学で扱うような(入院や全身麻酔や大掛かりな医療機器を要する)病気ではない、さらには大学病院では診療日・時間や予約で不自由も有るだろうから、融通のきく開業医さんで治療を受けられる方があなたのためですよ、という、担当の先生の、とても優しい気持ちからのお言葉だったのではないでしょうか。
最悪の場合を考えれば、治療に限らず何でも大問題です。それを考えておくことは大事ですが、それ以前の段階は無数に有るわけです。
もちろん神経の治療は難しいですが、私は歯科の治療で簡単...と思うものは一つもありません。小さな虫歯一つを治すのにも、「私にはこれ以上できません」という気持ちで、一歯懸命、一歯入魂、全力で取り組んでいます。そして、生涯勉強し、今日より明日、もっといい治療がしたいと思っています。歯科の治療が簡単なら、休みを潰してまで、県外や海外まで出向いて勉強する必要もありません。そういう意味では、全てが難しい治療です。私事ですが...もちろん私は、根管治療に関しても県外、海外の研修に出向いています。
返信が長くなりまして、こちらこそ申し訳ありません。
結論をまとめますと、歯科の治療は簡単ではないし、根管治療は最悪の場合抜歯もあるけれど、大学病院の先生が診査、診断の上、優しいお気持ちで開業医での治療を勧められ、診ていただいてる先生が一生懸命治療下されば、現段階では抜歯になる可能性は低いと思われます。
では、本当にお大事になさって下さいね。
|
