三木先生はじめまして。親不知の事で質問させて下さい。
上の左右の親不知は抜歯しましたが左右下の奥歯は骨のしたに埋まったまま横向きに生え、前の奥歯を押しているそうで抜歯をすすめられています。
最近右の歯茎がよく腫れて痛く薬も効かない状態ですが、医師からは神経と血管にねっこがあたっていて抜くのも難しく、まれに麻痺やしびれの後遺症が残るかもと言われ、恐くて決心がつきません。
抜く時は大学病院を紹介しますと言われました。恐さのあまり一生このままでと思ってしまうのですがやはり抜いた方がいいのでしょうか？読んで下さり有り難うございます。 |
こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
こちらこそ、つらいお悩みご相談いただき、ありがとうございます。とても丁寧な文面に感銘を受けました。一歯懸命お答えさせていただきます。
ご相談の件ですが、直接拝見しておりませんので断定的なことは申し上げられませんが、診られている先生のお話、そして御自覚されている症状から判断させていただくところでは、抜歯された方がよいと推察されます。
ご年齢から考えるところでは、もうその親知らずが前の歯を押しているというのは考えにくいですが、腫れたり、薬も効きにくいということから推測すると、細菌感染を起こしている可能性が考えられます。
確かに麻痺が残る可能性は0では有りません。ですが、神経や血管に実際に当たっていることはまれで、レントゲン上ではそう見えても、三次元的には「近くを通っている」というケースがほとんどであり、より正確な診断はインプラント治療の際と同じように、CT画像で可能ですが...強引で有ったり、技術レベルの低い抜歯を行わない限り、本当にその確率は低いです。
当院では、お察しかと思いますが親知らずの抜歯を頻繁に行っております。親知らずの抜歯がご予約に入っていない日は、スタッフが「院長、今日珍しいですね...親知らず抜歯の予約、入ってませんね」と言うぐらいです。県外や、最近では海外在住の日本人の方が現地から国際電話でご予約下さり、帰国の際に帰省先から高速バスで親知らずを抜きに来て下さる、というケースも記憶に新しいところです。本日も数十人のご予約の中、上下合わせて3本の親知らず抜歯処置を行いました。
ですので、1カ月単位で数十本、年単位なら数百本に及ぶ親知らずを抜いていることになるでしょう。
その中、あなた様のように、埋まっている横向きの親知らずでお悩みの方も多数お越しいただいていますが、その抜歯により麻痺が生じた方は、開業以来...余談ですが今月でちょうど6年目ですが...記憶では、お一人だけです。まれ、というのはそういう頻度です。
ですから、抜歯のリスクはないとは言えませんが、症状から察するに、そのまま放置しておかれるリスクの方が高いと思われます。また話が前後しますが、もし麻痺が生じたとしても、よほどでない限り、数ヶ月で治ることの方が多いです。
よく患者様に申し上げます。「一度勇気を出されるだけで、その親知らずでお悩みになることは一生なくなります。その勇気は、一本の親知らずに一度でいいんですよ、」と。
少しでもお力になれたでしょうか。では、本当にお大事になさって下さいね。 |
三木先生こんにちは。
相談内容のお返事を頂き有り難うございます。お忙しい中で相談にのって頂き大変嬉しく、感謝の気持ちで一杯です。Google検索で三木先生の事を知り、お返事を頂き、抜く勇気が出てきました。先生のおっしゃる通りこの親知らずの事で度々悩んだり、痛い思いをするなら
１度の勇気で一生楽になった方が良いと思いました。
三木先生に抜いて頂きたい！と思うのですが、義理の父を自宅介護していてなかなか家をあける事が出来ない現実があるので。今見て頂いている先生としっかり相談して抜く準備を進めて行きたいと思います。三木先生、本当に有り難うございます。こんなに親身にお答え頂いて気持ちも楽になりました。徳島県に行く事があれば会って直接お礼を伝えたい気持ちで一杯です。本当に有り難うございました。
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お礼のメール、ありがとうございます。
心の糧とし、明日から患者様達のために、また頑張らせていただきます。
徳島にお越しの際も、どうか当院にはお寄りにならないで下さいませ。
歯医者なんか、行きたくないけど、仕方なく行くところ。
もっと楽しいところに行くために、時間をお使い下さいませ。
そして、徳島のいいところを教えて下さいませ。その方が、私の元気になります。
では、どうかお大事になさって下さいね。 |
