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2011年５月２４日　徳島県　３５歳　女性

　先日、あごに引きつったような感じが続きその近くの歯をライトあてて見てたらヒビが入っていました。
　縦と横両方に入ってたのであせって歯医者さんにいったら、それにまったく気づかれず、話してもないよと言われました。
　元々歯軋りがひどくて、削れた歯にしみる話したらレントゲンもとってくれたのですが「虫歯ないよ、よかったね」で終わりました。
　歯軋りに気づいてないようなのでいったら、「右側は、磨耗してるね。顎関節症ななるからやめた方がいいよ。今は、どれも放置して大丈夫」と言われ診療終わりました。
　ければ、ヒビ入った歯抱えたまま、いつ歯軋りで歯を壊してしまうかすごく怖いです。
　抜歯なんて事になったらと思うと怖くて。
　口腔外科以外の歯科医さんは、徳島県では、皆こうなのでしょうか？
　それともヒビも歯軋りもこちらから持ちかけても対応してもらい難いものなのでしょうか？

　三木照久歯科、院長の三木照久です。
　御相談の件ですが、メールから推測しますところでは御本人様がお察しの通り、歯ぎしりによって歯に過剰な力(本来の働きは、しゃべる、たべる…それ以外の大きな力)が加わったために、ヒビが入り、知覚過敏様の症状が出ているものと思われます。
　まず知覚過敏の症状に関してですが、対症療法としてまず、歯の表面にお薬を塗ることになると思います。よほど強い症状でない限りは、それで症状はかなり軽減できる確率が高いです。できるだけ効果を持続させるために、最適な歯磨きの選択も重要です。余談ですが、昔は知覚過敏の症状は「歯の磨き過ぎ＝荒くブラシをこすりつけ過
ぎ」と言われていましたが、現在はお察しのとおり歯ぎしりなどの過剰な力が主な原因と言われています。
　次に、その原因となっていると思われる歯ぎしりに対してですが、ストレスにお心あたりはありませんか。歯ぎしりの大きな原因のひとつに、ストレスが指摘されています。また話がそれますが、エジプトのミイラの職種の推定の際、その職種によるストレスの大きさを見るのに歯のすり減りを参考の一つにするそうです。
　お心当たりありましたらまずは、何か上手にストレスを解消する手段をお考えになってみてください。そして夜お休みになる前に、お風呂などで体をほぐし、ゆっくり、ゆったりと(顎の関節ふくめ)ストレッチを行ってください。その後、リラックスしてお休みになってみてください。昼間も、何か集中して作業をしている時に、意識してみていただくと、「あ、食いしばってるわ!」と気付く…歯を食いしばっている可能性があります。その際はそのくいしばりの力を緩め、またちょっと肩回し・首回しやストレッチをしてみてください。
　そのうえでさらにしっかりとした対策が必要な場合は、マウスピースのようなものをお使いいただくことになります。これは歯と顎の関節にとって、バイクに乗る時のヘルメット、クルマのシートベルトやエアバッグになります。歯を御自身の歯ぎしりによって壊すことを御心配されていますが、これはお使いいただくことで、歯や顎を保護してくれる働きがあります。よほどのことがない限りは、早々に抜歯になることはないと思います。
　御相談された先生には、もちろん確固たる治療方針が御有りなのだとは思いますが、もし私どもがお力にならせていただけるのであれば、おそらく上記のような対策を、あなた様の状態に合わせ、オーダーメイド的に組み合わせていく形で対応をさせていただくことになると思われます。もし私どもでよければ、全力でお力にならせていただきます。
　では、本当にお大事になさってくださいね。

徳島市鮎喰町1-15-10城西高校正門前[詳細]
徳島市バス鮎喰町1丁目停留所：徒歩5分
徳バス上鮎喰町停留所：徒歩5分


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