こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
上下の親知らずを抜かれたのですね。まずは、「ほんとに大変でしたね、おつかれさまでした」、と言わせてください。それと、話がちょっとそれますが、医学の専門用語をよくご存知なんですね。感心してしまいました。
さて、ご質問の術後の痛みについてですが、術前、術後の歯、およびその周囲組織の状態、施術等がわかりませんので、断定的なことは申し上げられませんが、術後の痛みがおありなら、その程度や範囲、いつからつよくなったか等を先生に相談されるのは、それは処置を行った先生にとっても大事な情報の1つかなと思いますので、悪いことではないと私は考えます。
ただ...、
そのお話を聞いて、状態を診て、
なぜそうなっているのか、
また、どうやって対処するのか。
それらのことは言い換えれば、
診査をして、
それに基づいて診断をして、
処置を決定する。
ということになりますよね。
それは、我々歯科医師の役目ではないでしょうか。
ご相談くださってる痛みは、時期から推測すると、下の親知らずを抜いたところとその周辺だったのでしょうか。だとすると、上の抜歯後と比べれば痛みの程度や期間はより大きく、長くなる確率は高いです。
我々歯科医師が親知らずの抜歯のお話をすると、多くの患者さんたちは、ただでさえこわいと思ってらっしゃるであろう歯科治療の中でも、やはり一段と身構えられます。あなた様も術後の痛みに関して、いろいろと推測されて、心配されて、さぞかし不安でいらっしゃったのでは、とお察しいたします。
それだけに、ほかならぬご自身が、親知らずの抜歯というこわい治療を受けられたという状況では、もし仮にあなた様が歯科医師でいらっしゃったとしても、冷静に、客観的に状況を判断されるのはなかなかむずかしいと考えられます。
今回のあなた様のケースがそうだと申し上げるつもりではありませんが、患者さんは痛みがあると不安になられ、しばしば飛躍した考えを展開されることがあります。診断には、冷静さと客観性が必要なのです。
お話が長くなりすぎましたかね。整理しますと、痛みに関しては、もちろん話されたほうがよいと思います。その上で、診断や処置に関しては、あれこれと推測されるお気持ちはよく分かりますが、まずは歯科医師に診てもらい、説明をよくお聞きになり、納得されたらあとはプロである歯科医師にまかせる。
という形がよいのでは、と私は考えます。通院されている歯医者さんを変えられるかどうかは、上記のことを実行された後に、お考えになられてはいかがでしょう。
お役に立てましたでしょうか。ともあれ、親知らず、いろいろと心配されたこととは思いますが、ひとまず右側が終わってよかったですね。では、本当にお大事になさってください。
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