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どこに相談していいのか分からない方、歯科医院が苦手な方、治療が不安な方のために三木照久がお悩みにお答えします!セカンドオピニオンとしてもご利用くださいね。オンライン相談のご投稿はこちらです。

2018年3月30日 徳島県鳴門市 54歳 男性

よろしくお願いいたします。
奥歯の虫歯が悪化して、抜歯をすすめられています。
以前から状態が悪かった歯で、現在痛みはまったくありません。
左の下奥、2本です。
(一番奥はもしかしたら温存できるかもとのことです。)
数回の治療のあともう無理なので
抜きましょうといわれましたが、抜歯後の提案等もなかったので不安です。
それで、今回メールさせていただきました。
来週抜歯予定ですが、
延長しようと考えております。ただこのまま置いておくと他の歯に影響を及ぼすとも言われておりますのですみやかになんらかの手立てをしな
ければならないかと考えています。
出来れば少しでも温存したいと考えています。
インプラントにする場合どうしたらよいのかわからず思案中です。
もし、なにかアドバイスいただければ幸いです。失礼いたします。

こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご相談の件ですが…まず、お気の毒ですがもし奥二本、両方が保存不可となった場合からお話し申し上げます。
その場合、骨の状態や全身状態にもよりますが…選択肢は、2つです(その他のあまり現実的ではない選択肢は、省かせていたきます)。
1つ目は、部分入れ歯です。
2つ目は、御察しの通り、インプラントです。
1つ目の入れ歯の場合。ご存知かと思いますが、まずクラスプという留め金(バネという言い方をされる先生もいらっしゃいますが、こちらの方がイメージをしていただきやすいと思います)…カニの手のような形状のものです…を他の歯に引っ掛けて、歯茎の土手の上に腰掛けのように歯を乗せる方法です。
この方法のメリットは、
保険の範囲の入れ歯であれば、一番安価に機能回復が図れること。
歯をあまり削らずに済むこと。
原則、型取りや噛み合わせの検査だけで済むので、治療の規模的には小さく済ませられること。
等が、あります。
逆にデメリットは、
クラスプをかけた歯に、他の歯を背負わせることで、過剰負担がかかる。
その過剰負担から、自分の歯の寿命が短くなる。
結果的に、歯のドミノ倒し現象が始まり、総入れ歯への通り道になりがち。
弾力のある歯茎の上に乗せることで、噛んだ時に入れ歯が沈み込み、噛む力が吸収され、天然歯に比べてとても噛みづらくなる。
異物が口の中にあることで、喋りづらくなる。
味蕾という味を感じるセンサーは舌以外にも口の中に沢山あるが、これを覆ってしまうことで、食べ物の美味しさが得られにくくなる。
歯茎というデリケートな粘膜に硬いものが乗っかり、それが噛むたびに擦れたり、食べ物が挟まることで、痛みが出ることがある。
お手入れの際、出し入れが面倒だったり、友達との旅行などでは、出し入れそのものが恥ずかしい。
人の手の力で外れるようにクラスプを作るので、噛んでいる最中に外れることがある。
壊れやすい。
等です。
インプラントの話は最後にしておいて、奥の歯が温存できた場合のお話を先にさせてください。
この場合、入れ歯以外にもブリッジという方法が残っています。
これは、失われた歯の前後の歯を一皮剥くように削り、被せ物で「橋桁」になってもらい、失われた歯の部分に歯の形の「橋」をかけて、噛み合わせを回復する方法です。
メリットは、
歯科用の接着剤でくっつけてしまいますので、出し入れがいらない。
入れ歯のように外れてしまう可能性は、そのブリッジが機能しているうちは低くなる。
やはりこれも保険診療で行えば、入れ歯の次に安価である。
噛む力は歯茎は関係なく、歯が支えているので(その歯を支えている骨の状態が良ければ)しっかり噛める。
デメリットは、
天然の歯に失われた部分を支えてもらっているという意味では入れ歯と変わらないので、やはり高負担がかかる。2本で3本分の歯を支えさせるので…3人で限界の仕事を、人の補充なしで、2人でずっとさせられることを想像してください。
歯の表面のエナメル質、鎧の部分を大幅に削ってしまうので、歯が弱く、もろくなる。これも人の仕事に例えれば防護服の必要な任務で、それを奪われた状態です。
これらのことから、やはり歯の寿命が縮まる(平均では、ブリッジの寿命は7?7.5年と言われています)。
結局ブリッジが限界を迎えたその次は、入れ歯という選択肢がまた出てきてしまいます。
ブリッジの下に、食べ物がよく入り、入ると取りにくく不潔になる。
保険の範囲では、原則金属で作ることになる。奥歯と言えども前後に長いため、患者様の予想以上に悪目立ちし、見た目の美しさは大いに損なわれる。
もしセラミックでブリッジを作った場合は、むしろ後で述べるインプラントの方が費用的に妥当性が高くなる。
等です。
最後に、片方残せた場合、両方失った場合両方に適応可能なインプラントのお話です。
念のため概略申し上げますと、これはクラスプをかけません。前後の歯を、他の歯を作るために削ったりもしません。
人工の歯の根を骨の中に入れ、あたかも元気だった頃の歯が帰ってくるような治療です。
メリットとしては、
(先にも少し述べましたが)他の歯に頼らない。
他の歯を削らない。
自立した歯が入ることで、元々あったご自身の歯の負担が軽減され、前述した2つに比べて、むしろ天然の歯の寿命を延ばしてあげることができる。
味覚に悪影響を与えない。
(噛み合わせにもよるが、原則)白い歯を入れられるので、見た目も自然である。
元あった歯が元気だった頃と、ほぼ同じぐらい噛める。
長期的に機能する確率が最も高い。
デメリットは、
オペが必要であり、全身及び局所の状態によってはリスクが生じることがある。
高度な技術を要し、全ての歯科医院で施術できるわけではない。
治療費が最もかかる。
という点があります。
この場を借りて、もう少し…インプラントのデメリットについて、誤ったものを1つ話させてください。
「インプラントすると、定期的に数ヶ月ごとのメンテナンスが必要で、大変なんでしょう?」という質問を受けることがごくたまに、今でもありますが…これは、誤った解釈です。
定期検診は、インプラント治療を受けた場合「だけ」必要なものではありません。むしろご自身の歯を抜かずに保っていくことが最も重要という意味では、天然の歯がそろっている時にこそ、より大事なことなのです。インプラント治療の経験の有無に関わらず、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることをお勧めします。失礼しました。
よくこの大切なタイミングでご相談下さいました。おっしゃる通り、歯を抜く前に、抜いた後の相談をあらかじめ納得いくまでされておくことは、とても重要なことです。
上記の事柄を納得された上でインプラントを選択され際、状態によっては「抜歯即埋入」といって、抜いたその日にインプラントを入れるところまで行えるケースがありますので…
参考までに当院では、抜後後数ヶ月待ってインプラントオペを行うケースより、即埋入のケースの方が圧倒的に多いです。これができた場合、何度もオペを受けずに済んだり、治療期間短縮という、患者さんにとっての大きなメリットがあります。
長々と申し訳ありませんでした。少しはお力になれましたでしょうか。
では、本当にお大事になさってくださいね。


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