徳島県,徳島市,歯科,歯医者

2017年12月16日　東京　２２歳　女性

はじめまして。
東京に住んでいるので伺うことはできませんが、東京や埼玉に住んでいる方の質問にも真摯に答えられているのをみて三木先生に相談に乗って頂けたらなと思い送らせていただきました。

 今週の月曜日に左の親知らず上下を抜きました。

抜くことになった理由は左下の親知らずが少ししか顔が出てなかったことと、左上の歯がおりてきているせいで歯茎にあたっていたせいで腫れてしまっていたからです。

元々ネットで親知らずの抜歯の前に色々と調べていてこわかったのですが、先生に相談すると「残しておいてもいいことがない。顎から二本出ている?神経にあたって激痛になってからきた人を大学病院手術した事もあって私のはたいしたことないから大丈夫だよ、放っておくとそうなる危険もある」と言われ抜歯を決意しました。

抜歯後麻酔がきいていた時まではよかったのですが、その日の夜あたりから頬が腫れるし臭い匂いがするし細菌が入ったからなのかなと不安です。口は洗わずに優しくゆすぐようにと言われたのですが親知らずを除いて磨くのは危険ですか...？痛み止めと抗生剤を飲んでいるのでいてまだ3日目になるところでネットを見ても同じ症状の方もいらっしゃるようなので病院にこの事を連絡していません。

来週の月曜日のちょうど1週間後に、左上下の抜糸と右上下の抜歯を行う予定です。そこで気になっているのですが右は特に炎症も出ていなかったのですが右は残しておくことはできないですか...?痛いしこわいしなるべく抜くことを避けたいです。先生にはレントゲンを見た時に「左は歯が長く神経にあたっているか心配になるけど右は横に生えているだけだから僕的には左の方が心配だよね」と言われていたのですがネットで調べると横向きに生えてる方が術後痛いとみて先生を信頼していないわけではないのですがこわいです。また、抜くことは避けられなくても延期はしない方がいいものですか...?もうすぐ資格試験や旅行がありかぶるとどちらも楽しめないし集中できなさそうなんです。

突然の長文ごめんなさい。不安だらけで。
ご意見いただけるとすごく嬉しいです。

こんにちは！三木照久歯科、院長の三木照久です。
よくご相談下さいましたね。
私は、お節介なのかも知れません。
そんな私は、あなた様を直接診察して差し上げたい気持ちでいっぱいです。
堰を切ったようなお悩みの言葉というか…心配になられたんですね。お察し致します。
さて、本題の回答ですが…整理しますと、術後の患部からの臭いや痛みが不安で、すぐに反対側を処置するのにためらいがある、ということでよろしいでしょうか。
直接拝見してみないと、断定的なことは申し上げられませんが…まず、術後の腫れは、通常2日後〜3日後ぐらいがピークです。腫れてても全く心配がないかどうかは、その後の症状の変化によりますが…数日腫れているのは、異常なことではありません。
痛みに関しましては、初日〜2日目ぐらいが一番辛いことが多いですが…これも、比較的すぐ、もしくは状態により緩やかにのこともありますが、引いていっていれば、問題ないことが多いと思われます。
臭いに関してですが、お口の中は、温度36℃、湿度100%の空間です。細菌の繁殖には、最も適している空間、とも言えます。ですので、お口の中の細菌をゼロにすることは不可能です。そしてまた、細菌の繁殖による口臭が全くない人というのも、いないと言っていいでしょう。
ましてや…診て下さった先生からお聞きかも知れませんが…親知らずは多くの場合、歯磨きが非常にしにくい場所にあるからこそ細菌が溜まりやすく、痛みや腫れ以外に臭いが気になるというお悩みで当院に来られる方も、たくさんいらっしゃいます。
そして、そんな細菌の温床だからこそ、多くの場合抜くという選択がされるとも言えます。
そんな場所ですから、術後も細菌は繁殖しやすく、一時的に臭いがするということもよくあります。
全く安全とは言いきれませんが、臭いがしているからすぐに大変なことになるとは考えにくいです。あまり気にして触ってしまい、傷になったりするとかえって良くないこともあります。
じっさい、当院の患者さんでも数人は…触ってしまって、治りが長引いてしまったり、症状がより強くなった方もいらっしゃいます。
いまはそっとしておかれた方がいい…のでは、ないでしょうか。
反対側の抜歯の時期ですが…診て下さってる先生のお考えや方針がお有りとは思いますが…自覚症状以外の問題も含め、何か緊急性があるのなら、予定通りの抜歯の必要はある可能性は否定できません。
ですが、そうでないのなら…先に抜歯を終えた側の症状が落ち着いてからにされる、というのも、一つの選択かも知れません。
当院の場合ですが…まず、抜歯の予約をお取りする前に、施術によって起こる可能性があり、また多くの患者さんが先に知っておかないと心配されそうな症状を、予めだいたい説明させていただいています。
抜歯当日術前に、より詳細に書面と口頭で、どんな症状が出る可能性があるか、また出た場合どんな対応をさせていただくか、再度説明をさせていただいています。
さらに抜歯後、守っていただきたい諸注意を、これも書面と口頭での説明をしております。
それでも不安を感じる患者さんもいらっしゃいますので、お薬が切れる頃に来ていただき、経過の無事を確認しがてら、質問や不安をお聞きします。
反対側の抜歯を行うのは、経過に問題がないことを確認してからにしています。
こんなめんどくさい歯科医院ですが、なぜかたくさん患者さんが来て下さっています。
私が重視しているのは、出来るだけ患者さんを不安にさせないことです。
望ましい結果を出すためにベストを尽くすことは、歯科医院として当然ですが、それ以上に大切なことは、患者さんにもその結果に満足していただくこと、共に喜びを分かち合うことです。
最終的にそうなること、そしてその過程においても、出来るだけ患者さんに、心配や不安を与えたくない。そう思って治療に望んでいます。
先に述べましたが、私も含め大なり小なり、医療従事者はみなお節介だと思います。人様のお役に立ちたくて立ちたくて仕方がないからこそやってる仕事ですから。
このお返事で少しでも心配が軽くなられたら(そう望んで止みませんが)、診て下さってる先生にも、ご不安を相談されてはいかがでしょうか。
ネットで調べた誰かさんが同じ症状を我慢しているからといって、あなたも我慢しなくてはならないなんて決まりは、どこにもないのですから。
先生も、誰よりご自分の治療された患者さんなのですから、きっと真摯に向き合って、相談に乗ってくれると思いますよ。
そして、起こっている症状がもし(万が一ですが)、急いで対応しなくてはいけないものであった場合…言っていただかないと困る場合や、連絡してくれてありがとう、というケースも、ないとは言い切れません。
いずれにせよ、どうか一人で抱え込まないでくださると嬉しいです。
少しでも、お役に立てましたでしょうか。
では、本当にお大事になさってくださいね。